■なぜ「ありえない一手」は人々をざわつかせるのか
囲碁や将棋の世界でAIが繰り出す“ありえない一手”は、プロ棋士たちを驚かせる。人間の目には「その着手、どう考えても損じゃない?」と映るのに、後から振り返ると“勝利への突破口”だったりする。いわば“神の一手”ならぬ“AIの一手”だ。
不思議なのは、優秀なプロほど「理解に苦しむ」と言う点。長年培ってきた常識や定石から見ると「これはダメだろう」と感じてしまう。その結果、ついAIの妙手を否定しがちだ。そして、この現象はビジネスの世界にもじわじわ浸透している。
- 「今までの営業活動はこうすれば勝率が高い」
- 「このマーケティング手法が一番効率いい」
こうした“当たり前”が、ある日突然AIによって「いや、もっといい方法あるよ」と打ち崩されるかもしれない。経験が豊富な人ほど、「こんな荒唐無稽な提案は間違ってる!」と拒絶したくなる。しかし、もしそこにビッグチャンスが隠れていたら? その一手を見逃すことは、未来を失うことに等しい。
「経験 vs. AI」の構図で生まれるジェネレーションギャップは、ここ数年で一気に拡大している。既存の成功モデルが通じなくなり、AIがビジネスを“科学”する流れがやってきた。この記事では、この“常識破りのAIの一手”をどのように受け止め、活かすべきかを深掘りする。さらに、営業から情報発信、マーケティング自動化まで、具体的にどんな変化が起きているのかを考察してみよう。途中には少しニヒルなジョークや、過激な主張も織り交ぜつつ、従来の常識をぶち壊すヒントを提示していく。
■第1章:囲碁・将棋AIが示唆する“常識外”の価値
1-1. ありえない一手の衝撃
AIが囲碁・将棋に本格参入しはじめて久しい。当初、多くの棋士は「機械に人間の高度な読みが勝てるわけない」と高をくくっていた。ところがAIは驚異的な速度で強くなり、世界トップクラスの棋士と互角に渡り合うどころか、勝利を収めるまでになった。その進化のスピードは、まさに破竹の勢いだ。
特に印象的なのが、囲碁AIが打つ「人間目線では理解不能な一手」。定石を大きく外れ、局面によっては“損だ”と思われるような打ち方をする。しかし盤面が進むにつれ、その一手が長期的に莫大な価値をもたらすことが判明する。これが棋士たちを驚かせ、そして興奮させた。
1-2. なぜプロほど拒絶してしまうのか
プロ棋士ほど、膨大な対局経験を通じて“勝つためのセオリー”を叩き込まれている。「この形は危険」「こう打てば損」といった高度な判断力があるからこそ強いのだが、その常識が新しい可能性を閉じてしまう恐れがある。
ビジネスでも同じだ。経験豊富なプロほど「常識外れの提案」をバカバカしいと切り捨てがち。今まで通りの方法で実績を上げてきたのに、いきなりAIに「もっと効率的なやり方あるから」と言われたら、プライドが刺激されるし、リスクを怖がって腰が引ける。成功体験が足かせになるケースは少なくない。
1-3. 常識を超えたイノベーション
歴史を振り返ってみれば“非常識”が世界を変えてきた事例はいくらでもある。たとえば産業革命の頃、機械化に反対するラッダイト運動が起きたのは有名な話。ミシンや織物工場に危機感を覚えた熟練職人たちは「これまでの職人技がすべて奪われる!」と蜂起したが、結局は機械化が進み、新たな産業構造が生まれた。
AIの“ありえない一手”に対する拒絶反応は、それと本質的に同じかもしれない。だが、そこにこそ未来を変えるイノベーションの種がある。もしもビジネスパーソンがAIの奇手を「面白いね、ちょっと試してみよう」と受け入れられたらどうなるか。そこには大きなチャンスが埋まっている。
■第2章:営業×AIで起きる“常識破り”の進化
2-1. 大塚商会の事例が示すもの
営業の世界では、かつて「営業担当を増員すれば売上が伸びる」という図式が当たり前だった。いわゆる“人海戦術”。ところが大塚商会のような企業は、AIを活用して**「誰にいつアプローチすべきか」を科学的に分析し始めた。その結果、従来の“勘と根性”に頼るやり方よりも5%近く成約率を伸ばした**という有名な事例がある(公開されている範囲での数字)。
これだけ聞くと「5%増えた程度か」と思うかもしれないが、1人のトップ営業が“神がかった”成績を出すよりはるかに再現性が高い。属人的スキルではなく“仕組み”として成約率を上げていけるのだ。さらにAIのアドバイスを受けて訪問した営業マンが成功体験をフィードバックすることで、AIはますます学習し、提案精度を上げていく。
2-2. 訪問先の選定とトレンド分析
今まで、営業マンは経験や勘を頼りに訪問先を選んでいた。「ここの会社、そろそろシステム入れ替え時期じゃないかな」といった曖昧な予測だ。しかしAIが導入されると、膨大な顧客データや導入実績、業界トレンドを瞬時に分析し、**「この会社にこのタイミングでこの提案を持っていこう」**と絞り込んでくれる。
たとえば、製造業の見込み客A社と、サービス業の見込み客B社があるとして、AIは過去の類似事例や市場動向などを統合しながら「A社にはA製品を提案しろ。3カ月後には追加提案のチャンスがある」「B社は競合製品の導入率が高いので、最初はコスト対効果を強調するプレゼンをしろ」みたいに細かくアドバイスする。しかも営業担当はスマホやタブレットでそれらの情報をリアルタイムに確認しながら動ける。結果的に“飛び込み”が減り、見込み度の高い顧客に集中できる。
2-3. 見積書作成もボイス入力でサクッと
営業マンにとって意外と負担なのが“見積作成”だ。従来は「帰社してからExcelと格闘し、確認して上司に提出、その後、事務担当が微調整…」と手間と時間がかかった。ところがAIアシスタントが音声入力に対応していれば、車の移動中に「〇〇社向けの見積書、あのプランで作っておいて」と口頭指示できる。すると自動でドキュメントが生成され、必要なフィールドを埋めておいてくれる。もう会社に戻ってから残業する必要がない。
この効率化は、営業マンの訪問件数アップや迅速なフォローにつながる。人手不足で困っている企業ほど、こうした**“少数精鋭+AIの力で生産性を上げる”**スタイルにシフトしていくわけだ。
2-4. 営業マンいらなくなる?
海外の事例を見ると、エネルギー会社の顧客対応をAIエージェントがほぼ全自動でこなしている話もある。顧客とチャットやメールでやり取りし、電話をスケジュールし、太陽光パネルの導入提案まで自律的に進める。これを知ったら「まじで、営業マンっていらなくね?」と思う人もいるだろう。
しかし「全自動」で済む案件は、商品やサービスがある程度“パッケージ化”されている場合に限られる。大口のBtoB取引や複雑なカスタマイズが絡む案件では、まだまだ人間の“コミュニケーション力”が決定打になることが多い。だから現実的には**“AI+人間”のハイブリッド営業**が主流になるだろう。とはいえ、今後のAIの進化スピード次第では、ますます人間の介在余地が減っていく可能性もある。
そして、これこそが多くの営業マンや経営者を不安にさせる理由だ。**「俺たちの存在価値がAIに奪われるんじゃないか?」**という恐れ。それゆえにAIの革新的提案を受け入れたがらない企業もまだあるが、それは“周回遅れ”になりかねない。
■第3章:情報発信やネットビジネスも変わる
3-1. AIがもたらす“やってみよう”の衝動
実は、AIと対話を重ねていると、不思議と「考える前に試してみよう!」という気持ちになるケースが多い。たとえば、いままでコンテンツ制作に時間がかかり「本当にこのテーマで記事を書いていいのか?」と悩んでいた人が、AIに「ネタを出して」と頼んでみる。すると瞬時に10個や20個のアイデアが提示され、そこから「面白そう!」と思ったものをすぐ実行に移せる。
この“試すハードルの低下”は、ネットビジネスや情報発信にとって大きな武器になる。A/Bテストをガンガン回し、ヒットすれば拡大、外せば即撤退——そんな“リーンスタートアップ”的なやり方を、個人レベルで実践できる時代なのだ。熟練のマーケターが数か月かけて検証してきたことを、AIのサポートで一気にスピードアップできる。
3-2. イレギュラーな切り口が売れる
ネットビジネスやWebマーケティングって、どうしても定番セオリーにのっとって始めがち。たとえば“検索エンジンに強いキーワードを使ったブログ記事を量産する”とか、“SNSで毎日更新してエンゲージメントを稼ぐ”とか、誰もが知る定石がある。
でもAIに「もっと斜め上から攻める方法ってない?」と訊いてみると、「意外なコラボ企画を打ち出してみたら?」とか「自分の専門外のテーマを絡めた二刀流コンテンツを試そう」といった奇想天外な発想が出てくる。もちろん全部が当たるわけじゃないが、**“当たり外れを早めにテスト”**できるのが強み。そこから生まれる一発逆転のヒットが、あなたのビジネスを一気に拡張させる可能性がある。
3-3. 経験豊富だからこそ、AIと交わる価値がある
長年ネットビジネスやWebマーケに従事してきた人ほど「そんな非常識な案はうまくいかないよ」と思うだろう。確かに、過去に身につけた“勝ちパターン”や“失敗パターン”は貴重な知見だ。ただ、その知見がAIの奇策にブレーキをかけることも事実。
しかし、だからこそ“拒絶反応が出そうなアイデア”をあえてテストしてみる意義がある。うまく転べば大きなアドバンテージになるし、失敗しても学びが得られる。ネットビジネスは特に失敗コストが小さい(媒体の違いや広告費の調整などでリカバーしやすい)ので、イノベーションの余地が大きい。
■第4章:常識破りはなぜ恐れられるのか
4-1. 人間は“変化”を本能的に嫌う
脳科学的な観点でも、脳は現状維持を好む傾向があるとされる。新しい刺激や変化にはエネルギーを使うため、なるべく今の状態を続けようとするのが人間のサガだ。企業においても同様で、“安定した実績”を守りたいがゆえに「リスクが読めない新手法」を導入しにくい。
そこへきてAIの提案は、一般的な経験則や常識を壊す可能性をはらんでいる。まさに“破壊的イノベーション”。恐れや不安が出てくるのは当然だ。特に既存の仕組みで成功しているプレイヤーほど「今さらイノベーションなんて必要?」と感じ、抵抗を示しがちになる。
4-2. しかし、拒絶は“置いてきぼり”を生む
問題は、テクノロジーが加速度的に進化している点。AIの進化スピードは10年前、あるいは5年前とも比較にならないほど速い。この波に乗るか乗らないかで、企業や個人の競争力に大きな差が生まれる。大手企業が続々とAIを導入し、成功を収め始めている中、乗り遅れるということは“周回遅れ”を意味する。
イノベーションに抵抗したまま「従来通りやってれば安泰だろう」と思っていると、いつの間にか市場を食われる。かつてスマートフォンに適応できなかった携帯端末メーカーが衰退したように、新しい波に乗れないビジネスは緩やかに消えていく運命にある。
4-3. AIを導入しない企業は終わる?
あえて言うなら、これからの時代にAIを導入しない企業は確実に衰退するかもしれない。もちろん“部分導入”や“段階的に検証”というやり方はある。だが、完全にAIを拒絶して「現状維持」に固執していると、業務効率や顧客ニーズへの対応力で、AI活用企業に大きく差をつけられるだろう。
これは決して脅しではなく、歴史が示してきた構図だ。新技術が世に出てきたとき、それを拒絶したプレイヤーは遅かれ早かれ市場から姿を消してきた。「認めたくない」という感情はわかるが、変化の波は容赦なく押し寄せる。そこには飛び込むしかない。
■第5章:具体的なアクションプランなどなど
5-1. 小さく試して、大きく伸ばす
ビジネスの世界で常套句になりつつある“PoC(Proof of Concept)”や“リーンスタートアップ”という考え方を活用して、「まずは小さい範囲でAI導入を試す」戦略がおすすめ。
- 営業部門の一部でAIによる見込み顧客選定を導入
- マーケティングの一部企画でAI生成コピーをテスト
- メールマガジンのABテストのアイデアをAIに提案してもらう
こうした“小さな実験”を複数回しながら検証することで、「想定外の成果が出た」「これはダメだった」という成功・失敗データが集まる。うまくいった施策は次のレベルに拡大し、ダメだった施策は縮小か廃止。こうしてリスクを最小限に抑えながらイノベーションを進められる。
5-2. AIが打ち出す“イレギュラー案”を真剣に検討する
囲碁や将棋でも、AIが繰り出す手をプロ棋士が検証して理解を深めていったからこそ、新たな定石が生まれた。ビジネスでも同様に、AIの突飛な提案を**「馬鹿にせず、まずは受け止める」**姿勢が重要だ。
- なぜAIはそんな提案を出したのか?
- 本当にメリットがあるのか?
- リスクはどこにある?
ソクラティック・クエスチョン(「なぜ?」を繰り返す手法)を使って深堀りし、“疑似的な思考実験”をしてみる。そして「いけるかもしれない」と思ったら、部分的に試してみる。その繰り返しでAIと人間の“共同学習”が進んでいく。
5-3. 人間の強みをどこに残すか
AIがすべてを自動化できるわけではない。むしろ、AIに任せられるところは任せて、人間は**“最後の決め手になる領域”**に集中したほうがいい。たとえばBtoBの大口商談で、最終的な契約締結に人間同士の信頼構築が欠かせない場面とか。あるいは企業ブランディングで、人間のクリエイティビティが求められるデザインやメッセージ発信。AIが不得意な部分で人間の存在感を発揮し、得意な部分はAIに任せる。
この“役割の再定義”が進めば、企業は営業マンを大量雇用して飛び込み営業やテレアポで消耗するよりも、少数精鋭をAIで強化するほうがコスパが良い。ネットビジネスでも、時間のかかる単純作業をAIに任せて、人間はコンセプト設計やクリエイティブに集中できる。
■第6章:別分野にも潜む“AI×常識破り”のヒント
AIの常識破りは営業やネットビジネスだけの話ではない。以下の例は、いずれも一般的に想定しうる範囲の話だ。
6-1. 医療分野
医療の世界では、AI診断がすでに実用化されている。放射線画像の解析や病理診断にAIを使うと、「人間が気づかなかった影」や「極めて早期のガン組織」を検出することがある。熟練医が「こんな場所に病変はないだろう」とスルーしがちな部分をAIが指摘し、結果的に早期発見に貢献するケースが報告されている。これも、“人間の常識”がAIの“イレギュラー指摘”を阻むかどうかに大きく左右される。
6-2. クリエイティブ業界
イラストや音楽の生成AIが話題を呼んでいる。従来のセオリーを壊すような、かなり独特のアートワークや楽曲が生まれることがある。最初は「こんなのアートじゃない」と酷評されても、後々それが画期的なムーブメントになる可能性もある。実際、一部のアートマーケットではAIアートの価値が見直され始めている。
6-3. 教育分野
AIチューター(オンライン学習でのAI教師役)は、個々の生徒の苦手分野をピンポイントで補強する。従来の学校教育だと「みんなが同じペースで学ぶ」ことが前提だが、AIは「Aくんは微分方程式でつまずいてるから基礎的な演習問題に戻ろう」「Bさんはこの単元は既に理解してるから先に進もう」と個別対応する。これは教育の常識を大きく覆すし、そこへの抵抗感もある。しかし導入されれば、画期的な学習効率アップが期待できる。
■第7章:要するに
- AIは“常識外の手”を繰り出す存在
人間の経験値が高いほど、その手を否定しがち。でもそこに革命が潜むかもしれない。 - 既存の成功体験がイノベーションのブレーキになる
「それは通用しない」という固定観念がチャンスを潰してしまう。 - 営業でもネットビジネスでも、AI活用が急速に進んでいる
大塚商会のように、成約率向上・効率化を科学的に実現。海外事例では営業をほぼ自動化。 - “自動化・機械化”の波は歴史的必然
ミシンや織物工場を破壊したラッダイト運動は結局敗北した。今こそ“AI革命”の時代に突入。 - 拒絶すれば取り残される
AI活用企業との生産性格差は拡大し、もはや追いつけなくなる可能性大。 - AIができることはAIに任せ、人間の強みを磨く
対面の最終交渉やクリエイティブ分野など、人間が活きる場面はまだまだある。 - 小さく試すのが最速の学習
突拍子もない案でも、低リスクな範囲でPoCを回してみれば、新たな道が開けるかも。
■第8章:不安を“ワクワク”に変えるための実践ステップ
最後に、具体的にどんなアクションを取ればいいか、一般的な手法をまとめておく。これは多くの企業や個人が想定できるアプローチなので、良さそうならぜひ参考にしてほしい。
8-1. AIツールとの“定期対話”を習慣化
- 週1回でもいいから、AIに「最近、私が抱えている課題への提案」を求める。
- 「今の集客方法を刷新する斬新なアイデアは?」など、ざっくり質問でもOK。
- 即実行できそうなものは小さく試す。ダメなら撤退、よければ継続。
8-2. データが集まる仕組みを整備する
- 営業なら顧客情報や商談データをCRMツールで管理する。
- ネットビジネスならアクセス解析やクリック率、コンバージョン率などのデータを正確に取る。
- AIは“学習素材”がないと役に立てない。まずはデータ蓄積が先決だ。
8-3. 経験則との融合
- 自分の経験値で「ここはリスクが高い」と判断したら、その前提をAIに教える。
- 逆に、AIが出した案を「なぜダメか?」と論理的に問い詰める。そこから新しい解決策が生まれるかもしれない。
- 経験を否定しなくていい。AI提案とのギャップを埋めるために、建設的な“議論”をすることが大切。
8-4. 「やばそう」な案ほどテストしてみる
- 完全に非常識に見える案でも、少額投資でテストできるのがネット時代の強み。
- たとえば新しい広告クリエイティブをAIに作らせ、予算を少しだけ投下して反応を見る。
- 当たれば万々歳、外しても痛くない。行動量を増やすことで“学習サイクル”が高速化する。
■結論:常識をぶち壊すAIの波は止まらない
AIの“ありえない一手”は、今後ますますビジネスの世界を席巻するだろう。営業、人材育成、ネットビジネス、クリエイティブ、医療、教育…どの業界も常識が壊され、新たなパラダイムが生まれていく。人間が長年守ってきた“成功ノウハウ”が覆されるのは、確かに恐ろしい。だけど、歴史はいつだって**「非常識が未来を作る」**という事実を教えてくれる。
- そのうえで、拒絶するのか、取り込むのか。
- 大胆に活かすのか、小さく始めるのか。
選択肢はいろいろだが、“変化の波に乗らない”という選択肢は極めて危うい。AIの進化は待ってくれないし、ライバルが先に取り込めば圧倒的な差をつけられるかもしれない。要は「どこまでやるか」の問題であって、「やるかやらないか」の段階で悩む時代はもう終わっている。
ぶっちゃけ、AIに仕事を奪われるのが嫌なら、“AIを使いこなす側”に回るしかない。そして、この流れはビジネスだけじゃなく、個人の働き方や生き方にも及ぶ。囲碁や将棋のように「今まで信じてきた戦術が根本から崩される」未来が当たり前になりつつある。だからこそ、一度は「試す」ことを習慣化してしまえば、不思議と不安が消える。“行動”が最強の処方箋なのだ。
「自分が積み上げてきた知識や経験が邪魔をして、AIのイノベーションを受け入れられない……」。そんなジレンマを感じたら、まずは半歩踏み出してみよう。AIとの対話を重ねれば重ねるほど、今までの自分では思いつかないアイデアが生まれ、“考える前にやっちゃおう”という軽快さが得られる。それこそが、常識破りの時代を生き抜く最強の武器になるのかもしれない。
■おまけ:未来を切り拓くキーワード
- 「イノベーションの余白」 … AIが投げてくる突拍子もない球を、どう活かすか。そこにイノベーションは眠っている。
- 「2割枠の実験」 … すべてをAI任せにするのは危険。しかし“全却下”も危うい。2割ぐらいは実験に回してトライ&エラーを回すとちょうどいい。
- 「共生」 … AIに仕事を奪われるかどうかじゃなくて、AIをどう共生させるか。能動的に向き合う姿勢が生き残りの鍵。
- 「思考の速度を上げる」 … AIが回答をくれるスピードは超高速。そこに人間がどれだけ早く試行錯誤で応えていけるかが重要。
要はこういうことだ。常識は自分の頭を守る鎧でもあり、未来を閉ざす壁でもある。AIが放つ「ありえない一手」をどう扱うかで、今後のビジネスも人生も大きく変わる。それがこの時代のリアルだ。
■追伸:ビジネスを自動化するための無料講座
「ネット集客と販売を自動化するなら, 最低限これだけは知っておきたい」という内容を1冊の教科書としてまとめました。
また, 最近のAIの台頭を受けて, これをどう捉え, どう使うかといった内容も加筆しています。
投稿者プロフィール
-
近況:Netflix, ゲーム, 旅, 趣味の日々。
■趣味
読書, 映画鑑賞, 音楽, 旅行
■ビジネス歴
・2011年9月頃にオンラインビジネスに参入
└ブログ, SNS運用, YouTubeなどの各ジャンルを経験
・オンラインビジネスチームへの参画
└各プロモーションのディレクター兼コピーライター,
他社へのコンサルティングなどを経験
└他社とのジョイントベンチャー(共同事業)
└海外スタートアップへの参加(コミュニティマネジメント, コピーライター)
■現在
・オンラインスクールの運営
・個人, 法人向けのマーケティング, 商品開発等のサポート
■考え方
バイト, 会社員, フリーランス, 経営者...などの働き方を経験した結果,
「群れるより1人で稼ぐ方がストレスが無い」と気づく。
現在は集客, 販売, サービス提供を仕組み化(自動化)。
■活動目的
「自由な人生を実現したい」
「ネットビジネスに興味がある」
「始めたけど結果が出ない」
という人へ最適解を提供。
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